みなさま、Redmineというツールをご存じですか?
Redmineは、プロジェクトを管理するために作られたツールです。本来は複数人の共同作業における進捗管理や情報共有などができるシステムですが、これを個人のTODOリスト(気軽に使えるメモ書き)にも生かすことができます。
本記事では個人で使った時の利点や使い方を紹介していきます。

この記事のオススメ
- TODO管理をしていない人(したことがない人)
- 次なにするんだっけ?とよく思う人
- プロジェクト管理ツールを使ってみたい人
Redmineとは


Redmineはプロジェクトを管理するために作られたオープンソースソフトウェアです。仕事やスケジュールを管理することができます。
本来は複数人で行うプロジェクト(仕事や作業)を共有・管理することが得意なツールになりますが、今回は個人で使うためのTODOリストとしての紹介になりますので、いくつか機能を割愛して解説していきます。
Redmineの機能
Redmineには様々な機能がありますが、TODO管理で使用する場合は「チケット」と「ガントチャート」の2つの機能だけ覚えれば使えます。
チケット
Redmine上で管理するTODOリストの一つずつをチケットと呼びます。やることを細分化して1件ずつチケットとして登録することで、残タスク・優先度・担当者(TODO管理の場合は自分だけですが)・期日・進捗状況を記録・閲覧することができます。
以下は私がブログ活動する時に使っているRedmineプロジェクトになります。気が付いた時点でやることを登録していっています。

ガントチャート
Redmineに限ったことではないですが、ガントチャートは作業の計画および進捗を視覚的に把握するための図です。登録したチケットを横軸に日付、縦軸にタスクを表示させて視覚的にやることや進捗状況を見ることができます。どのような順番でタスクをこなしていくか、など前後関係も登録可能です。

Redmineのメリット
Redmineを使うメリットは以下の5つです。
- やらなければならないことが一目瞭然
- 直感的に使える
- 基本的に無料で使える
- ブラウザで閲覧・編集可能
- バージョン管理システムとの連携ができる
やらなければならないことが一目瞭然
TODO管理をするためなので一番大事な点かもしれません。次何をすればいいのかや、どの優先順にタスクをこなしていけばいいのかが視覚的に把握できます。

直感的に使える
チケットの登録・ステータス更新・ガントチャートなどは直感的に使えるUIとなっています。具体的なチケット登録は次のような操作で行います。
新しいチケットとして「題名」「説明」「開始日」「期日」を登録するだけでひとまず使えます。これらを記入して作成するだけでチケットの登録が出来ます。

タスクが終わったチケットはステータスを「終了」とすることで、完了チケットとして扱われます。「登録」→「終了」基本操作はこれだけです。

基本的に無料で使える
Redmineはオープンソースソフトウェアとなっており、無料で利用することができます。ただし、完全なクローズドの環境を作る場合は、サーバーへのインストールが必要になるため、多少のITスキルが必要になります(Ruby on Railsが動作する環境が必要など)。
ブラウザで閲覧・編集可能
PCに特別なソフトをインストールする必要はないため、気軽に閲覧・編集が可能となっています。
バージョン管理システムとの連携ができる
バージョン管理システムとは、あるファイルに対して、「誰が」「いつ」「何を変更したか」といった情報を記録することで、過去のある時点の状態を復元(リバート)したり、変更内容の差分を表示できるようにするシステムのことです。有名なものはGitやSubversionになります。Redmine では、バージョン管理システムと連携することで、チケットと変更履歴の紐付けが可能となり、より詳細な変化点管理が可能となります。
TODO管理としての使い方
私が普段TODO管理としてRedmineを使う方法は主に2つです。
WBSを行ってチケット登録
WBSとはWork Breakdown Structureの略で、タスクを細分化して表で示す手法のことです。別記事でも紹介していますが、タスクの洗い出し作業を行うにはマインドマップツール「XMind」を使って細分化しています。
タスクを細分化したところで、一気にRedmineに登録します。工数はある程度自分を追い込むための目安として最初設定します。作業の全体像を見える化することで、流れが把握しやすくなります。
思い立ったらチケット登録
ブログを書いているときなど、途中でやりたいことや修正したことがあった場合に都度チケットを発行しています。すぐに作業の終わるものはいちいちチケット発行をすることはありませんが、少しでも違うこと行う時は、チケット発行を行っていつでも前の作業に戻れるようにしています。
Redmineの導入方法
サーバーをお持ちの方はRedmine公式の手順に従ってインストールすることで、使えるようになりますが、環境づくりなど少し敷居が高いです。そこでクラウドサービスでの導入をオススメします。
登録型のものはいくつかありますが、その中でも完全無料で使用できる、PlanioというRedmineベースのクラウドサービスが導入も楽でオススメです。
複数人で行う場合は有料版を使う必要がありますが、個人のタスク管理であれば、Bronzeプランを使うことでずっと無料になります。

最初は30日の無料トライアルで入会することになり、Bronzeプランになっていないので、登録後にBronzeプランへ変更することが必要になります。

まとめ
TODO管理をするためのプロジェクト管理ツール「Redmine」ついて紹介してきました。ソフトウェア業界では理解するための時間を(知的オーバーヘッド)とも言ったりします。次なにするんだっけ?とよくなる人は、最初から考え直すといったことを何度も行っているため、知的オーバーヘッドが多い状態と言えます。RedmineでTODO管理をすることで、予期せぬ割り込み仕事が入っても前のタスクに戻ることが容易になります。
Redmineを使って、簡単なメモと朝一チェックをルーティンワークにしてみませんか。
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